1年に5000匹も手術すると妊娠している猫が何百匹といます。
妊娠している場合は堕胎手術になります。
妊娠末期にもなると子宮の中で動き出している胎児もいます。
決して気持ちのいい手術ではありませんね。
皆さんが思うほど精神的なダメージは受けていませんが、仔猫の命を奪い続けていることは事実です。
猫を殺処分や飢えから助けるためにたくさんの堕胎しなければいけません。
妊娠のピークの時期は1週間で段ボールが一杯になります。
TNR病院は生かすことと殺すことの割合が半分半分くらいかもしれません。
当院はボランティアさん参加型の手術をしていますので、堕胎の現場実際に見てもらっています。
手術を見て、かわいそうではなく、外で生まれて苦しまなくて良かったと感じてもらえれば術者が救われますね。
誰もやりたくありませんから。
僕は手たくさんの人に手術を見てもらいたいと思っています。
上手な手術を見せつけたい…、
ではなく。(笑)
堕胎手術は猫にとって負担が大きいし、胎児の命を奪っている現実は目で確認してもらいたいです。
ちなみに多頭飼育で家で増やしてしまった飼い主さんに関しては、堕胎した胎児をお返しして供養をお願いしています。
飼い主が妊娠させたものは少しでも責任を取ってもらいたいから。
実際にその重さを感じてなにか響いてくれたら再発を防げるかもしれません。