当院では生後2ヶ月の仔猫から不妊手術を行っています。
本来の飼い猫や保護猫なら2回目のワクチン接種を終えた生後4~6ヶ月くらいからの手術が一般的な手術の時期です。
しかし野良猫は一度捕まえて離してしまうと次に捕まる保証がないため、生後2ヶ月で手術することはよくあります。
仔猫だから手術が危険ということはなく、むしろ麻酔のさめ方は仔猫の方が早いです。
手術の傷も小さく回復も早いため妊娠猫などに比べたらよっぽど安全といえます。
仔猫といえど生後6ヶ月で発情が始まり、妊娠できるようになります。
写真の仔猫が生後3ヶ月だとしたらあと3ヶ月で妊娠が始まるかもしれないのです。
皆さんネズミ算式は知ってますよね?
だからネズミが1匹いたら怖いと思う。
あれは言い方を改めてネコ算式の方が良いです。
ネズミは捕食や駆除されることがあるため異常に増えることはありませんが、食物連鎖のトップにいる猫はなかなか減ることはありません。
そして猫の繁殖は人間関係にも大きく影響を与えます。
猫が好きな人がいれば嫌いな人もいます。
もちろん好きでも嫌いでもない中間の人もいますね。
猫が増えすぎることで、猫を嫌いな人が憤慨して、中間の人が嫌いになるかもしれません。
ネズミ算式改めネコ算式と言い換えてたくさんの人に猫の繁殖力の怖さが伝わればいい。
猫はふわふわでかわいく、時にとっても怖い動物なのです。